lapin666’s blog

海外ドラマと映画

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カルテット〜TBSドラマ〜人生は不可逆

藪原検校で松雪泰子さんを拝見してから、坂元裕二さん脚本ブームが

私のなかで到来してしまい近所のゲオで『カルテット』を全巻レンタルしてきました。

 

人生ノリと勢いです。

 

現在、ゲオでは旧作2週間レンタル一本百円、というキャンペーンを昨年あたりから

やっています。

 

緊急事態宣言のステイなんたらにちなんで、dvdが百円で二週間借りられるのです。

 

バトルロワイアル』もホラー映画「来る」も百円で楽しめます。

 

未だにバトルロ。あ。かやで悩んで逐一、検索して正してから記事に書いています。

 

映画タイトルは『バトルロワイアル』表記ですので。

 

やる、でなくあるです。

 

前置きが長くなりました。

 

今回はカルテットを再び、じっくり鑑賞した感想を書きたいと思います。

 

坂元さん出演のプロフェッショナル仕事の流儀を見て、

ドラマを再度見返したいと思って今に成りました。

 

その中のインタビューで、生きづらいあなたとか、

少数派と分類されるひとに届けばいいな、と言うことを仰っていて

 

好き!

信頼出来る大人だ!!!

 

と熱くなったのです。

 

ドラマ『カルテット』は奏者たちがルームシェアする男女のお話ですが。

登場人物の人柄、上にも書いた少数派とされる背景、家庭環境が描かれています。

 

見ている側は、この〇〇は私だわ。

あのシーンの●●の台詞、わかる!!!

 

と自分を重ね、物語に、生きる人物と一緒に歩いて、

悩んでしまいます。

 

別府さんの、家族全員がその道のプロで所謂食っていける実力を持つ人たちのなかに、

ぽつんと自分だけが、プロになれず社員をして会社勤めで生計を立てているが、

やりたいことを諦めきれず、られず。なのか

音楽を続けていて。というバックボーン。

 

自分の家族の中になんとなく居心地の悪さを抱えている。

 

これは、農業で、自分だけ将来は自分の好きな仕事に就きたい。といっている環境にもとれるし。

真面目なのに報われない役まわりの人っている。

 

家森さんも、運がいいのか悪いのか。

宝くじにあたったことは運がいいけど、期限切れていたので結果は。

 

人間の弱さも持ってるよね。

 

真紀さんの事情も、家族から逃げる方法がそれしかなかったんだよね。

 

自分も児童相談所を利用、相談した経験がありますが 

 

正直、児相イコール問題解決には繋がりませんでしたし、

調査は本人の聞き取りが一度だけで、家庭訪問もなく終了。

 

ずさんさ、適当さに絶望したものです。

 

暴力、加害行為があっても現実では動いてもらえないので、

ここら辺がリアルだと思いました。

 

子供は、暴力や支配にも耐え続け心を殺さないと生きていけない。

そんな環境にいる子もいることでしょう

 

行き着く先は親殺しか、自分が失踪すること。

 

私は後者でした。

 

真紀さんとすずめちゃんと私は似ていると思いました。

 

父と残され、家族でも子を大切に出来ない親も存在する。

作品では、その先も描かれています。

 

すずめちゃんは身勝手な父と20年以上会っていない

 

別れて暮らすのが彼女の選択。

 

一緒に居ても、仮に連絡を取り合ったとしても、それは幸せではないから。

 

子にも選ぶ権利がある。

 

大人になれば離れる、という選択が出来る。

 

すずめちゃんはお父さんの病院へ行こうとしていたけど、

 

行けなかった。

行かなかった、と捉える人も

行けなかったと解釈する人もいて

自由だ。

 

私には、半々に思えた。

行けなかったし、意思で行かない選択をした。

 

亡くなったお母さんの納骨堂にお花をあげる。

 

うちの母もあんなかんじのロッカータイプに納骨されています、似てる。

お墓に入れない人もいるんです、そのことがでてきただけでうれしい。

 

未だにお墓参りやお墓がないと告げると驚く人もいます。

 

すずめちゃんと自分がかぶってしまってあまり見れないという、

すきなのに!!

 

おそば屋さんのシーンでの、「泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます。」

が有名?ですけど。

あれは真紀さんも親に愛されなかったからこそ、言えた言葉なんだと思いました。

ノクターンに訪ねてきた親戚の子が「親子なんだから」という

(すずめちゃんとの関係についてあまり知らないから親子とか家族を強調してたのかな)

迷惑を掛けられている側は、この

 

 

 親子なんだから

 

問題にはずいぶん苦しんだのでしょう。

 

親のすることをなんでも許して、傷ついても受け入れて生きていかなくていいよ。

 

というメッセージに感じました。

 

親に振り回されて、人生の大半を親に支配されて生きなくていい。

 

1話にもでてきた不可逆。

起きてしまったことは取り返しがつかない。

 

私たちの都合など関係なくふりかかってくる問題、

出来事は消えてくれない。

 

過去は消せない。

 

けれど、過去は過去として前に進むことはできる。とドラマが教えてくれました。

 

春の坂元さんの朗読劇にとてもいってみたいけど、

キャストをみて、チケット取れる気がしません。

 

坂元裕二さんの新作がみたいのに!!!